腕時計のメンテナンスの方法(工具を使わないで出来るメンテナンス)

「工具無しで出来るメンテナンス」
    ↓
「ベルトを外してこそ出来るメンテナンス」
    ↓
「裏蓋を開けてこそ出来るメンテナンス」
    ↓
「竜頭を抜いてこそ出来るメンテナンス」

この様な順になりますから、それぞれを追って解説です。

先ずは、工具無しで出来る腕時計のメンテナンスです。
工具をしないで出来る事は限られますが、歯ブラシでベゼル部分を掃除します。
意外にこういった部分は汚れています。

また裏蓋周辺の掃除は表のベゼル周りよりも重要です。Cooの腕時計電池交換コーナーを見れば分かりますが裏蓋周りのホコリが湿気を停滞させています。歯ブラシで掃除しても意外に爪楊枝などで、なぞればまだホコリが出てきます。

更にマチ針などでも。とにかくホコリの停滞は湿気が溜まりやすくなりますから掃除することは重要です。
何て言いながら私は自分の腕時計はこんな事したことも無いのですが(;^_^A
いざと成れば自分で直しますから。自分で修理出来ない以上は修理にならない様に気をつけるしかありません。ベルトも歯ブラシでゴシゴシ。

メタルベルトならエタノールをたっぷり付けて擦るのも良いでしょう。手っ取り早いのはベルトを外して超音波洗浄機での洗浄が簡単で早くて綺麗になります。それにはベルトを外す事が出来ないといけませんが。それは時計バンド交換をご覧下さい。

こういった作業は”毎日つける腕時計として月に一度”は、やっておきたいものです。

また裏蓋のシールが残ったままの場合です。特に少しでも透明のシールが黄ばんでいたら早い目に剥がしておきましょう。シールと裏蓋隙間に湿気が溜まって腐蝕が始まります。この腕時計は私の腕時計の一つですが、使わないで3年放置していました。気が付くとシールが黄ばんでいます。試しにこれを剥がしてみましょう。

このシールですが簡単にめくれる物ばかりとは限りません。まして剥がす時期が遅い程厄介な物になります。さすがに8年使って3年も放置した腕時計ではかなりヒドイ!一気にめくる事は出来ず、ゆっくりと剥がしてみましたが、部分的に残ります。これはやはり爪で剥がしていくのがベスト。こじ開けやピンセットでは裏蓋にキズを付ける恐れがあります。小さなキズに拘らない方はこじ開けでも良いでしょう。

粘着糊だけが残ります。こういった場合にリムーバーが重宝します。ティッシュに、たっぷりつけて軽く撫でます。(撫でると言うか塗ります)少し時間をおくとリムーバの威力で糊が溶けていきます。そしてだんだん”ぬるぬる”になって来ますから、そこで乾いたティッシュで、ゆっくり。そしてキツく拭き取ります。それでも一回では拭き取れません。その作業を3回くらい繰り返した状態が下記写真。一挙に全面を拭き取ろうとするよりは、こうやって部分的に拭いた方が結果的に楽な作業になります。

間違ってもティッシュを押さえつけた時、液がにじみ出る事は避けてくださいね。裏蓋の隙間から液が腕時計内部に入れば大変です。ハイ!綺麗になりました。ここまで出来たら布で拭き取ってください。

そして、こういった所は綿棒にリムーバーを付けて拭き取りましょう。
裏蓋のキズは写真の様な鏡面仕上げの物はAmorで。
ヘアライン仕上げなら専用研磨剤で擦れば浅い傷なら簡単に取れます。

工具無しで出来るメンテナンスはこれくらいですが、
次はサイトで紹介した”工具を使ったメンテナンス”の紹介です。

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