電池交換洗浄無しコース/NIKE

2013.5.21お預かりの/NIKE電池交換です。

なかなか上手い具合に作られた緩衝材とでもいいますか。

三針クォーツとクロノグラフ2本で到着。

ベルトの上下が逆に付いておりますが。

裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。

スクリューバックを回すと外れますが、これは本体とバンドを挟んで固定しているパーツに過ぎません。

つまりは「スクリューバックの下に更にスクリューバックの裏蓋」という構造。

裏蓋の裏側もチェックして。

裏蓋を開けるとスペーサーが電池を覆っています。

これがムーブメントで。

電池格納部をチェクします。

電池を入れて動作確認。

この時計「正円」ですからバイスに固定してもスクリューバック・オープナーで回すとケースが回転してしまいます。
そのまま回すと竜頭がバイスの爪に当たり、更に回すと竜頭が折れます。
裏蓋がよほど軽く締まっていない限り「バイスと工具では開きません」
また閉めることも。

こういうタイプは簡易の工具を作成するしかありません。もちろん材料費が若干掛かりますが。

さて同じタイプが、もう1本。こちらクロノグラフです。

両開きバックルですが何処から開くか?

ベルト調整の要領で開きます。

先ほどと同じように、スクリューバックでケースとバンドを挟んで固定。
ブレスのカーブが、きつからとはゆえ。ウレタンですからあまり押さえつけながら工具を回すとブレスに亀裂が入る。

工具を浮かせながら回すと当然、滑って裏蓋にキズが付きます。

問題は中のスクリューバック。こちらクロノグラフですからプッシュボタンがあるので
「このボタンをバイスの爪に掛けて」・・・の積りが。
渾身の力で回してもスクリューバックは不動。
どうやって開けるか?いや、今度はどのような工具を作るか?
この裏蓋を開ける為に1時間を費やしました。

なんとか開きましたが。

あれだけ固くしまっていたのにムーブメントには湿気た跡が。
このスクリューバック表から見える裏蓋はステンレス無垢ですが。
中の裏蓋は「やわい金属」なのでねじ切りが食い込んでしまって回らないのです。

電池交換2つに1時間半も掛かってやっと完了。こういう時計は電池交換の作業の都合など考えないで作られておりますね。

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