電池交換洗浄無しコース/G-SHOCK DW9900/2016
2014.12.28お預かりのG-SHOCK DW9900/2016電池交換のご依頼です。
到着時で既にベゼル・カバーが割れておりますが大丈夫か?
レターパック360で到着ですから、梱包の都合で伸ばして入っていたので仕方が無いでしょう。返送もレターパック360ご希望ですから、更に割れるでしょう。
ベゼル・カバーの状態もチェックします。
遊び革の状態もチェックしますがありません。これは同梱するので取付のご依頼ですが。
ここに紐で結んでありました。
裏蓋はスクリューバックで裏蓋記載。状態もよく時計自体は電池交換で動くでしょう。
ただ遊環を取り付ける為に尾錠を触っていたら「加水分解の欠片?」
やはり元からひび割れていた箇所が割れたか?
そこでは無かったですね・・・。という事は洗浄すれば粉々になるでしょう。今回は洗浄コースではありませんが、バイスにセットすれば圧力で割れるでしょう。
ラグ部はネジピン。
さて同梱の遊環ですが、尾錠が外れないので尾錠の上から押し込むしかありません。
ところが幅がベルト同じ。普通はベルトよりも5ミリは広くないといけません。
通してみれば幅が合っていないことが分かります。
これは「ベゼル・カバー」「ウレタン・バンド」の交換用パーツをご用意頂くかないと電池交換が出来ません。
このままバイスにセットでヒビ割れてもお構いなしでスクリューバックを回し。
遊環はこちらで在庫の広い物を取り付ける事も可能ではありますが。
とてもお勧めできるモノではなく、時計に不具合は無くとも返却とするのがベストでしょう。
返送送料「レターパック360円」の振込のみが発生致します。
このパターン後払いにすると90%は振り込まれませんから受付時にお断りしております。
結局、振り込むにも費用が掛かり「こちらで処分」のご依頼。
それが双方、無駄な手間と費用が掛からないベストの選択かと思います。
今回、私にとっては手間が掛かっただけで収益「0」ですが、
注意喚起のページが出来た事で収益とします。
処分のご依頼があったので、どうなるか実証してみましょう。
先ずウレタン・バンドを外すには問題ありません。
さて外せなかった尾錠。バネ棒ですが伸縮しないので不可だった訳ですが。
まずはハサミでカットします。そして尾錠に残った黒い部分はペンチでカットして除去します。
ウレタン部分を外して分かりましたが「ジャスト・サイズのバネ棒が装着」されております。
尾錠というモノは普通「外から突いて外します」。ところが「突く穴が無い」つまりは
バネ棒を伸縮させる手段が無い場合は「バネ棒は中央でカットするしか手段がありません」
続いて電池交換する場合ですが「バイスに挟んで固定します」、そしてスクリューバック工具で回すと圧力が掛かりひび割れます。これを避けるためにベゼル・カバーを外せば。
ベゼル・カバーを外すという作業はゴムを引っ張って脱着する事なので
引っ張る事で、写真の様に割れて砕けます。
ウレタン・バンドやベゼル・カバーは使えなくとも時計本体は使えるでしょう。
スクリューバックを開けて。
電池格納部をチェクしますが綺麗な状態。
問題無く表示しますが、ウレタン・バンドは千切れ。ベゼル・カバーは割れて。
「上の写真の状態で返却してお支払い頂けますか?」という事がこちらの要望ですが。
これを電話やメールで取りすると「時計は使えるのに何故、対応出来ない?」
「ベルトがダメなら何故、交換してくれない」「 割れない様に作業するのが仕事でしょう」
となるので受付不可とし「お断りするのが親切」という判断になります。
問題無いG-SHOCKもありますが現物を触ってみないと判断は付きませんから。