腕時計のメンテナンス/ATTESA-5710

ATTESA-5710

さて、このアテッサですが外見は綺麗です。

ATTESA-5710ロゴ

写真撮影に針を回せよ!と思われても当然ですが理由があります。

ATTESA-5710ロゴ2

チタンケースの10気圧です。10気圧を頭に入れて使用されていますからハードになる訳です。普通は時計店では断られるでしょう。

ATTESA-5710サイド

カーブサファイアガラスが綺麗。

ATTESA-5710竜頭

針を回さない理由ですが。竜頭が動かないのです。ねじ込み竜頭か?と思った程です。

ATTESA-5710バックル

兎に角はバックルを外します。

ATTESA-5710裏蓋

”はめ込みタイプ”で10気圧。

ATTESA-5710裏蓋記載

これがキャリバー。

ATTESA-5710裏蓋周辺

裏蓋周辺が汚れています。この程度の汚れは普通ですから竜頭が動かないのが不思議?

ATTESA-5710裏蓋掃除

先ずは開ける前にこの程度まではブラッシングと綿棒で掃除して綺麗にします。安い電池交換所などはこんな事はしません。

ATTESA-5710ムーブメント

外はいくら綺麗に拭いても、裏蓋を開けるとこの通り。普通はこのまま電池のみ交換で裏蓋を閉められてしまいます。

ATTESA-5710裏蓋裏側

裏蓋の裏側。これもパッキンを外して掃除します。

ATTESA-5710竜頭裏側

ケース内側から見た感じでは竜芯にダメージはありません。

ATTESA-5710竜頭抜き

全く動かない状態でしたから、ここまで引き出すのに5分を要します。

ATTESA-5710竜頭裏側

竜頭を抜いて見るとやはり竜頭裏側がビッシリホコリで固まってます。

ATTESA-5710文字盤

ムーブメントを取り出して。

ATTESA-5710竜頭パイプ

ケースの竜頭パイプも凄い状態。

ATTESA-5710ケース掃除

先ずは裏蓋とケースの接点を掃除。

ATTESA-5710竜頭パイプ掃除

次に竜頭パイプも掃除します。

ここも掃除して。

竜頭の裏側も拭きます。これは鋭利な工具で汚れをえぐり出します。そして竜頭パッキンにグリースを注して戻します。

これで竜頭の2段引きが可能になりました。ここまでやっても私の店では1.000円ですからね。もっとも急ぐ方はここまで出来ないですが。(v_v)
かといって「時計店で急ぎませんから」と言ってやって貰える作業ではありません。
また「やって下さい」と言えば別途料金は掛かるでしょう。

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