腕時計メンテナンスの修理工具/小型裏蓋閉めプレス器
裏蓋閉めのプレス器で小型もあります。使い方は別ページで紹介の大きなプレス器と同じです。大きなプレス器は2Kg以上ありますが、こちらは390gと軽量。大きさも高さ10cmくらいです。こうやって比較すると分かりやすいですか。
大きな違いは大きさよりも、このプレスするコマです。こちらコマがプラスチックであるのと、コマに凹みがありません。よって腕時計のベゼルにあてがうのでは無く、ガラスに直接当てて使いますから慣れない方は怖い感じがするかもしれません。これを安全に閉めるにはコツがいりますね。使い方は大きなプレス器と同じ。
この様に締め込みます。レディースの小さい腕時計で大きなプレス器ではコマが大き過ぎる場合や、そんなに大きな力が必要でない場合には便利です。またこの写真は大きなプレス器の写真ですが、大きなプレス器のコマはアルミです。雑貨ウォッチなどの場合裏蓋の素材が極端に薄い場合が多く、普通にプレスして閉まらなくはないのですが裏蓋を変形させそうな時があります。
おまけ解説として下記。
これは古いプレス器です。1980年頃まではこのプレス器が普通でしたか。大きさは大きなプレス器と変わりませんが重さはヘビー。 またアルミのコマを装着するのは同じですが、このプレス器はネジで留める様になっています。
このヘッドの部分ですが、これも本来はプラスチックが付いていました。ところがあの阪神淡路大震災で落ちた時に割れてしまいました。もう古い工具ですから部品の調達が出来なかったので、金属の分厚い板を丸く加工して溶接してみましたが、本来よりも小さなサイズのヘッドになった分、閉める時に大きな力が必要になりました。 やはりこういった工具は使い勝手が計算されて作られている事を痛感した次第でした。(v_v)
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