腕時計メンテナンスの修理工具/スクリューバック用オープナー

これが私が使っているスクリューバックの腕時計用、裏蓋オープナーです。結構力の掛かる工具なので金属製で重いです。自分で電池交換をする場合、スクリューバックの腕時計をお持ちならこの工具は購入するしかないでしょう。¥3.000〜¥4.000くらいで売っています。

ところで”スクリューバックって何?”って方も居るとは思いますが、腕時計の裏蓋がこういった形状の物を言います。写真の様に6箇所の凹みが裏蓋周辺にありますが、ここに工具の爪を掛けて回転させて開けます。

これが工具の”爪”です。もう10年使ってる工具ですからキズも多々。お見苦し点はご容赦くださいm(..)m。この中央のダイアルを回すことによって、”爪の幅が変わります”。12mm~40mmくらいの幅で調整出来ます。

ここまで広げるとかなり大きな腕時計ですが、普通は30mm以下で使用するのが殆どです。この爪は。

このネジで爪が抜けない様に留めてあります。大工用のプラスドライバーで緩める事で取り外しが可能。ネジを緩めるとこうやって爪が抜けます。

これが抜いた爪ですが、何故抜けるかと言えば鋭利さなどを削って工具のメンテナンスする為ですね。ちなみに私の場合、毎日使う工具ですが10年間一度もメンテナンスしたことがない(;^_^A。

爪を外すとこうなります。如何に簡単な構造であるか分かりますね。上記の写真のオープナーは10年使っていますが、こちらはそれ以前に使っていた同じ形状と大きさのオープナーです。何が違うかというとこちらはアルミ?で出来ています、よって軽い。こういった力の必要な工具は重量がある方が使い勝手が宜しいから今の工具に替えたのです。

今の工具で230g。以前の工具で170gですから60g違うと持った感じでまったく違う工具に感じます。それとぼくらは2本持つ事に意味があります。

1本は写真の様に爪を極端に小さく削っています。これは今や電池交換を受けるのは時間との闘い。裏蓋の爪を掛ける所が極端に小さい腕時計もあります。その場合にいちいち爪の交換作業などしてる場合ではありませんから、1本別に用意する必要性もあります。

この要に裏蓋に当てて裏蓋を回します。ようは爪が引っかかって裏蓋が回ればいい訳ですが。このくらいにしっかり固定しましょう。このくらいって?。そうこの写真、工具で裏蓋を挟んで腕時計が浮いています。

こうやって腕時計の固定バイスに腕時計をセットします。

左の写真様に腕時計と工具が平行になるように開けます。右の写真の様に工具が平行でなくなれば爪が裏蓋から外れて滑ります。

また、バイスに腕時計を固定するときは腕時計のケースにキズが付かない様に、左の様にビニールを腕時計の下に入れます。また全くの新品や18K側を開けるときは”革”を敷きます。

ただし敷物をするとバイスと腕時計が浮く可能性もあります。オープナーを、あてがってから”えいっ!”と力を入れた瞬間に腕時計がバイスから浮くことがあります。これ最悪、キズが付きますからご注意くださいね。

開けるコツはメシの種なので詳しくは勘弁願いたいですが、折角のサイト掲載ですらちょこっと。この工具で裏蓋を開ける時は工具を鷲掴みするように持ちますが、決して手首で回そうとしてはいけません。

それとこの裏蓋を閉める時ですが、渾身の力で締め付ける方がいます。ぼくらが電池交換する時に渾身の力で開けないといけない場合は、前回の交換者が初心者であった事が良く分かります。「メンテナンス修理工具一覧」TOPに戻る。

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