腕時計メンテナンスの修理工具/精密ドライバー

腕時計メンテナンスの修理工具/精密ドライバーについてです。ドライバーは普通「3本〜10本セット」で売っていますが¥1.000〜¥3.000くらいです。100円均一でも売っていますが、あまり安い物は刃先が直ぐに欠けます。小さいドライバーなら”1本¥200くらいが目安ですか”一般的には腕時計のメンテナンスの為に裏蓋を開けてムーブメントのネジを触る事は無いと思います。日常のメンテナンスとしては”メタルバンドの着脱”。これにマイナス(ー)ドライバーは必要です。ベルトとの着脱用にはマイナスドライバーの刃先の幅が”1mm〜1.5mm”の物が最適です。(写真でいうと右から3番目の黄色いドライバーですか)ベルトの着脱にドライバーを使うと刃先を痛めやすいですから、ベルト用に1本決めて使いましょう。

またG-SHOCKの裏蓋を開けて見たい方は、プラス(+)ドライバーが必要になります。

一般の方がメンテナンス用に使うには刃先の幅が”1mm・1.2mm・1.5mmくらいの3本”のマイナス(−)ドライバーあれば充分でしょう。ぼくらは写真の本数くらいドライバーを使い分けます。職人さんともなればこの倍くらいの種類を使い分けます。

何が違うのかと言えば、同じドライバーの刃先の幅でも、ネジ山に当てる部分の厚みが色々あります。それだけネジ側の頭の溝ですが、幅や深さがネジによって違う物が多いのです。また同じ刃先でも持つところが太い物もあります。写真でいう左の持つところが木製の物です。同じ刃先でも持つところが太いほど大きな力が掛けられます。G-SHOCKの裏蓋の4本ネジなどは、この持つところが木製のドライバーで回します。

あとドライバーの使い方で注意点です。使い方と言っても回すのみではと思っても当然ですね。

慣れない方は”絞めすぎ”が良くあるようです。腕時計のネジというものは非常に小さい物です。そのネジを”シッカリ締めないと!”と、渾身の力で絞めると頭が折れます。特にネジの割に大きな精密ドライバーで回すと起こりやすいです。

これはネジを外すときに”渾身の力で緩めたか?”。それを思い出して頂ければ分かりやすいですか。一般的にはラジオや家電製品を分解した事がある方は多いです。皆さんのネジ締めの感覚は家電製品の様に、ネジは最後に”ギュッ!”と締めて動かなくなればOK!といった感覚が普通でしょう。腕時計のネジは家電製品とは別物ですからご注意ください。持つところが木製のドライバーは意外に大きな力が掛けられますから、絞めるときは注意が必要です。

もう一つ大事なのが”ネジを外すときはキズミで見る”です。もっとも裏蓋のネジくらいなら必要は無いと思いますが腕時計内部のネジを触る時は必要です。キズミというのはルーペのことですが、(後日解説)裏蓋開けて内部を肉眼で見ると下記写真の大きさで見ます。

ちゃんとネジにドライバーを当てているように見えます。しかしキズミで見ると、この大きさで見ます。ネジからずれているのが分かりますね。別にこれでも回す分には問題はありません。これもキズミで見た大きさですが。絞める時に肉眼で、この状況を見ると正しく入っているように見えます。

横から見ればこうですね。小さいネジですから、このままでもドライバーで回せば入ってしまいます。やはりキズミで見る事は大事です。「メンテナンス修理工具一覧」TOPに戻る

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